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「加齢による物忘れ」と「認知症による物忘れ」は異なるものです!

「人の名前がなかなか浮かんでこない」「きのうの夕飯のメニューが思い出せない」など、物忘れは加齢とともに多くなってきます。これは、脳に情報はきちんと残っているものの、必要に応じて取り出す能力が衰えてくることが原因だと考えられています。一方、認知症による物忘れは、脳が障害を受けることで引き起こされます。そのため、たとえば食事をしたこと自体を忘れてしまうなど、出来事や体験自体を忘れてしまうことが特徴です。

自分もしくはまわりの人が、
「加齢」と「認知症」どちらなのかを認識することが大切です。

●「忘れた」という事実を
加齢 →自覚があり、思い出そうとする
認知症→自覚がない場合が多い

●どれぐらい忘れるか
加齢 →物事や体験の一部だけを忘れる
認知症→物事や体験のすべてを忘れる

●日常生活において
加齢 →加齢に応じて物忘れが進行する場合もある
認知症→進行する

●学習能力
加齢 →あまり問題はない
認知症→支障をきたし、介護が必要になる場合もある

●幻想や妄想
加齢 →ない
認知症→伴う場合もある

●人格の変化
加齢 →ない
認知症→ある場合もある

「認知症かな?」と思ったら
→早期発見と治療が何より大切です!

ほかの病気と同じように、認知症も早期発見と治療が大切です。早い段階で治療を始めることで、症状を軽減したり進行を遅らせたりすることが可能な場合もあるのです。また、治療や介護計画を立てる時間的余裕ができることで、本人や家族の精神的負担も軽減することができます。精神科や神経内科、脳神経外科などを受診することになりますが、どの病院にかかればいいか迷うときは、まずはかかりつけ医や保健所に相談してみましょう。

ところで、認知症ってどんな病気?

認知症の初期症状には、こういうものがあります

・繰り返し同じことを聞いたり言ったりする
・人や物の名前が出てこない
・置き忘れやしまい忘れが頻繁に起きる
・以前はあった関心や興味を失う
・日課にしていたことをやめてしまう
・時間や場所がわからなくなる
・身なりや家の中がだらしなくなる
・ちょっとした計算間違いが増える
・お金が盗まれたという
・少しのことで怒りっぽくなる
・蛇口やガス栓の閉め忘れが増える
・よく知っている場所なのに道に迷う

認知症はこのように進行します

●第1期(軽度)
まずは、物忘れが激しくなります。不安感がつのったり怒りっぽくなったりと、感情も不安定になります。また、物事に対して無関心になり、うつ状態になることもあります。

●第2期(中度)
道に迷ったり、相手が誰なのか分からなくなるなど、時間や場所、人が認識できなくなる見当識障害が出てきます。徘徊や異常行動も増えてくるため、自立した生活はむずかしく、日常生活で手助けが必要になってきます。

●第3期(重度)
食事や排泄の手順などの基本的なことがわからなくなり、家族の名前もわからなくなります。会話も成り立たず、日常生活を送ることが困難となり、寝たきりになります。

認知症には「アルツハイマー型認知症」と「脳血管性認知症」の二つがあります。

●アルツハイマー型認知症とは?
脳の神経細胞が変性して消失した結果、脳が萎縮してしまうのが「アルツハイマー型認知症」です。ゆっくりと症状が進行します。悪化すると知能が低下したり、人格の崩壊が起きたりします。また、認知症の症状が全般的に出るのがこのタイプの特徴です。

●脳血管性認知症とは?
脳梗塞や脳出血など、脳の血管に起きた障害が原因で神経細胞が壊死してしまうのが「脳血管性認知症」です。障害がどの部位に起こったかによって、出てくる症状も違ってきます。

ちょっとした刺激が認知症を予防してくれます!

子育てや仕事も一段落し、時間的にも精神的にもゆとりが出てくるシニア世代。今こそ新しいことを始めるチャンスです。新しいことは脳に刺激を与えて活性化させ、認知症予防になるといわれています。

●料理やパソコンなど、習い事を始める
料理やパソコン、ペン習字、手芸、園芸、スポーツなど、習い事は始めてみてはどうでしょうか。新しいことを学び、繰り返し練習し、習得していく喜びと充実感が得られます。習い事を通じて得られる新しい仲間との出会いも、きっと大切なものになるでしょう。

●旅行に出かける
まとまった時間のとれる今だからこそ、ゆったりとしたスケジュールで旅行に出かけてみてはいかがですか。行き方や旅先の情報などを調べ、計画を立てることは、脳に刺激を与えてくれます。写真を撮ったり旅行記を書いたりと、楽しみもさまざまです。

●講習会や集いに参加する
テーマ性のある講習会や集いへの参加は、同じ興味や目的を持った人との出会いにつながるかもしれません。コミュニケーションを通して新しい世界が開け、新鮮な刺激が得られます。

●絵や手紙を書く
手先を細かく動かすことで、脳に刺激を与えることができます。絵を描くために風景のきれいな所へ出かけたり、手紙を書きながら遠く離れた友人のことを思い返したりすることも、脳に心地いい刺激を与えてくれます。

 


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