年齢を重ねると、性的能力に変化が生じます
定年を迎え、これまで以上に夫婦のきずなを強いものにしようと思う一方で、セックスの問題で悩みを抱える還暦世代も多いことでしょう。ゴナドトロピンという性ホルモンは分泌され続けるので、性への関心や衝動が失われることはありません。ところが男性の場合、以前と変わらず性的欲求はあるのに能力が衰えて思うようにいかず、自信を失ってしまう人も多いようです。また女性の場合、性ホルモンであるエストロゲンの分泌量が減るために、膣がぬれるまでに時間がかかって痛みを感じ、性への欲求があっても苦痛に感じることもあります。
男女それぞれの変化について、もう少し詳しくみてみましょう
男性は勃起力が低下します
・性ホルモンの減少が主な原因です
勃起力が衰える、セックスの途中で硬さを失う(中折れ現象)などの性的能力の低下は、男性ホルモンの一種であるテストステロンの分泌量が減ることが原因と考えられています。
・男性更年期による軽いうつ状態も、原因の一つかもしれません
近年の研究により、男性にも更年期があることがわかってきました。女性と同様、精神的に不安定になったり、軽いうつ状態になることもありますので、それが勃起力を衰えさせることもあります。
・過度な喫煙や飲酒など、生活習慣を見直すことも大切です
過度な喫煙や飲酒、不眠なども勃起不全につながります。健康にも害を及ぼしかねないので、思い当たる人は生活習慣を見直してください。
・血管系や泌尿器系など、体のトラブルはありませんか?
高血圧や糖尿病、動脈硬化など、歳を重ねると血管のトラブルも増えてきます。これらの病気が勃起不全を招くこともありますので、心配な人は一度病院で検査を受けてください。また、前立腺肥大などの泌尿器系の病気や、アルツハイマーをはじめとした神経系の病気も勃起障害の引き金となります。
女性は性交痛に悩んでいます
・エストロゲン分泌量の減少により、膣のうるおいが少なくなります
閉経すると、性ホルモンであるエストロゲンの分泌量が減るため、膣内膜が薄く萎縮します。その結果、膣のうるおいが少なくなり、性交痛が起こるのです。
相手への思いやりが大切
年齢を重ねると性的能力に変化が生じるのは、ある程度、仕方のないことといえます。男性は、若い頃と比較すると落ち込んでしまうかもしれませんが、ゆったりとした気持ちで大きく構えることが大切です。また女性は、苦痛をこらえるとそれがストレスとなり、さらにうるおいが少なくなるという悪循環を生むため、男性側の理解が欠かせません。痛みを隠すのではなく、正直に伝えましょう。痛みが強いときは、抱き合ったり触れ合ったりするだけでも、十分に夫婦のコミュニケーションになります。大切なのは互いの性的変化を思いやり、気持ちや体の状態を確かめ合いながらセックスをするということなのです。
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